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10 FIS スキーヤー・スノーボーダーの行動規則02-03

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         10

 

スキー・スノーボードはすべてのスポーツと同様、危険をともないます。FIS規則は、責任感のある注意深いスキーヤー・スノーボーダーにとって理想的な行動パターンとして尊重されるべきであり、その目的はピステの事故を回避することにあります。

FIS規則は、すべてのスキーヤー・スノーボーダーに適用されます。スキーヤー・スノーボーダーはそれらに精通し、尊重しなければなりません。万が一規則を守らずに事故が起きたときは、スキーヤー・スノーボーダーは民事上・刑事上の責任を負うことになるでしょう。

 

RULE1【他人の尊重】

 

スキーヤー・スノーボーダーは他人を危険にさらしたり、迷惑・損害を与えたりしないように行動しなければならない。

 

<COMMENT>

スキーヤー・スノーボーダーは、自分の行為だけでなく、用具の欠陥にも責任を負います。これは、新開発の用具を使用する者にも当てはまります。

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RULE2【スピードとスキー・スノーボードのコントロール】

 

スキーヤー・スノーボーダーはコントロールして滑走しなければならない。スキーヤー・スノーボーダーは自分のスピードや滑り方を混雑状況に応じて順応させるのと同様、個人の能力、地形条件、雪の状態、気象状況にも順応させなければならない。

 

<COMMENT>

衝突は通常、スキーヤー・スノーボーダーがスピードを出しすぎていたり、コントロールを失っていたり、他人を見えなかったりすることで起こります。スキーヤー・スノーボーダーは自分の視界の範囲内で止まったり、ターンしたり、動いたりすることができなければなりません。

スキーヤー・スノーボーダーは、混み合ったエリアあるいは視界が悪い場所、特に急斜面の入り口、ピステの麓、およびスキーリフト周辺のエリアではゆっくりと滑らなくてはなりません。

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RULE3【ルートの選択】

 

後ろから滑るスキーヤー・スノーボーダーは前方にいるスキーヤー・スノーボーダーを危険にさらさないようなルートを選ばなければならない。

 

<COMMENT>

ここにある規則に従って行動し、スキー・スノーボードでの滑りを、自分の能力、および山のコンディションへ適応させるという条件のもとで、スキー・スノーボードは好きなところを好きなように滑る、自由な活動のできるスポーツなのです。

前方のスキーヤー・スノーボーダーは優先権を持っています。他のスキーヤー・スノーボーダーの背後から同じ方向へ滑るスキーヤー・スノーボーダーは、前のスキーヤー・スノーボーダーが自由に動けるスペース取れるよう、自分と他のスキーヤー・スノーボーダーの間隔を充分に空けておかなければなりません。

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RULE4【追い越し】

 

スキーヤー・スノーボーダーは、追い越されるスキーヤー・スノーボーダーが意図的な動きでも無意識な動きでも、それをするのに十分なスペースを残すという条件で、上からあるいは下から、右あるいは左から、他のスキーヤー・スノーボーダーを追い越しても構わない。

 

<COMMENT>

別のスキーヤーを追い越すスキーヤー・スノーボーダーは、追い越されるスキーヤー・スノーボーダーに何の迷惑も掛からぬような方法で追い越しを完了する責任があります。この責任は、追い越しが完了するまで、追い越す側のスキーヤー・スノーボーダーにあります。このルールは止まっているスキーヤー・スノーボーダーを追い越す場合にも適用されます。

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RULE5【進入・スタート・上方への移動】

 

コースに入ろうとしたり、あるいは止まった後再び滑り出したり、斜面を登ろうとするスキーヤー・スノーボーダーは自分自身や他人を危険にさらすことなくそれができるよう、その斜面の上下を確認しなければならない。

 

<COMMENT>

今までの経験から、ピステへの入場や停止からの再スタートが事故の原因となることが明らかになっています。この状況にいるスキーヤー・スノーボーダーは、自分自身が他のスキーヤーに対し妨害となったり、危険を引き起こしたりせずに、安全にピステに入ることが絶対必要です。

たとえゆっくりでも、再び正しく滑り始めた場合、上方あるいは背後から来るスピードに乗ったスキーヤー・スノーボーダーに対してはルール3の適用を受けます。

カービングスキー・カービングスノーボードの発達は、それらのユーザーが斜面で上方へカービングターンをすることを可能にします。従って、それらは一般的な下り坂の流れとは逆に移動します。それ故、カービングターンをするスキーヤー・スノーボーダーは、自分自身と他人を危険にさらさずに、カービングターンをできるようでなければなりません。

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RULE6【ピステでの停止】

 

絶対に必要でない場合には、スキーヤー・スノーボーダーはピステの幅の狭いところ、見通しが良くない場所で止まることを回避しなければならない。そのような場所で転倒したら、スキーヤー・スノーボーダーはできるだけ速やかにピステを空けなければならない。

 

<COMMENT>

幅の広いピステ以外では、停止はピステの端の方でしなければなりません。幅の狭い場所や上方から見えにくい場所で停止してはいけません。

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RULE7【足での昇降】

 

スキー・スノーボードを履かずに昇降するスキーヤー・スノーボーダーは、ピステの端を維持しなければならない。

 

<COMMENT>

一般的な進行方向に逆らう動きは、スキーヤー・スノーボーダーに対し予期しない障害となります。足跡はピステを傷め、スキーヤー・スノーボーダーに危険を引き起こすことになり得ます。

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RULE8【標識やマークの尊重】

 

スキーヤー・スノーボーダーはすべての標識やマークを尊重しなければならない。

 

<COMMENT>

ピステの難度は黒、赤、青、緑で示されます。スキーヤー・スノーボーダーは好みのピステを自由に選ぶことができます。

ピステには方向を表示する標識、危険や閉鎖を示す標識が立てられています。危険を知らせる標識と同様、ピステの閉鎖を示す標識も厳重に守られなければなりません。警告標識は自分自身のためにあることをスキーヤー・スノーボーダーはよく知っておかなければなりません。

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RULE9【援助の義務】

 

事故のときには、すべてのスキーヤー・スノーボーダーは援助をする義務がある。

 

<COMMENT>

法的義務とは別に、事故の際には援助を提供すべきであることは、すべてのスポーツマンの基本原則です。直ちに応急処置を施し、関係当局に知らせ、事故現場をマークして他のスキーヤー・スノーボーダーに注意を促さなければなりません。

FISは該当する法律が施行されていなくても、すべての国で、スキー・スノーボードの当て逃げ違反が路上の当て逃げ違反同様の刑事的有罪判決を受けること、同等の罰を受けることを望みます。

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RULE10【身分証明】

 

すべてのスキーヤー・スノーボーダーおよび目撃者は、責任を負う当事者である無しに拘わらず、事故のあとで名前と住所を交換しなければならない。

 

<COMMENT>

目撃者は完全で正確な事故報告書を作成するのに非常に重要な存在であり、それ故、誰もがその目撃者として情報を提供することは、責任ある個人の義務であると考えなければなりません。

レスキュー隊や警察の報告書は、写真と同様、民事・刑事責任を確定するために非常に役立つものです。

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